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2017年4月 1日 (土)

ファイル001 シルバー仮面シリーズ

突然ですが、ブログをリニューアルいたします!

今までのようなフリーダムな感じではなくなりますがどうぞよろしくです。
基本、色々とご質問が多い

『今までどんな作品があったの?』

という、ものすごいペースで作っているオレの作品に、ちょっと気を気を抜いたおかげで何が出ているのかわからなくなってしまう。
そんな方々のためにアーカイブしていこうかと思ってます。
というのも、今までは新製品をご紹介していくつもりが、当ブログは非常に文字数が多く(笑)書くのに非常に時間がかかるために一番情報が遅いという本末転倒なことが続いておりました。
であれば、ツイッターのように刹那的に流れていくものよりは長くWeb上で閲覧していただけるブログ形式の特徴を生かしてアーカイブ的な使い方が一番なのかな?と。

そんなわけで、一番早情報はツイッターの方で(笑
そちらの方が、作家としてフリーダムな発言が多いので面白好きの方はそちらで(笑

あべ♨︎とおるtwitter

さらには面白かった作品、オススメ作品やグルメに目覚めたオレの食い道楽を強引に聞かされるという拷問もあるので要注意ですよ!(笑

ではリニューアルした『あべ♨︎とおるの作ってなんぼ』スタートです!!

第1回『シルバー仮面シリーズ』

アーカイブシリーズ第1弾となるのはもちろんシルバー仮面。
怪獣軒より2010年に発売されました。
2009年夏ころにワンフェスにて当日版権『ミニ合体アストロン』のレジンキットを発売した際に、盟友怪獣少女のおおさかさんから

『ソフビの原型をやってみませんか?』

ということで怪獣軒を紹介してもらいました。
そのとき、サンダーマスク狂いで(笑)趣味でサンダーマスクの顔を1/6程度で作り、複製したものを持って初打ち合わせをしたことをよく覚えています。
確か、秋葉原だったかな?
その当時はファンドで製作しており(というか、高校時代に使っていたのがファンドだったのでファンドトフォルモしか知らなかった)帰り際、はじめて『スカルピー』というものを聞きました。

『スカルピーは焼いて固まる』

ということのみで、それだけでスカルピー造形を始めたという行き当たりばったり感はいつものことなんですが(笑)ネットで調べホットプレートなどで一生懸命やりました。
こうやって文字で起こすとすごく大変だったのを思い出しますよ。
今はすっかりスカルピーも卒業してしまいましたが、最終的にものすごく効率よく硬化させる方法に行き着いたのにちょっと勿体無いかな?とも。

それはさておき、2010年4月、ついにシルバー仮面でデビューします!

Sil01
Sil02
Sil04

ソフビ製作においては『ワックス転換』という非常に高度な作業が必要となります。
通常、工場の職人さんにお願いすることが多いです。
非常に高度な作業です。
とは言っても、昔のソフビ原型師さんたちは自分でワックス、いわゆるロウ転換はご自分でされていました。
ロウ転換と言ってもなかなかイメージしにくいかと思いますが、いわゆる複製をロウで行う、というシンプルなものです。

そのロウというのが想像つかないかもしれませんが、単純にご理解いただくには

『ロウソクのロウ』

と思っていただければ概ねご理解いただけるかと思います。
実際はもっと複雑なブレンドが必要なのですが、電鋳にかけメッキするためにロウ転換をする必要があります。
ロウソクのロウのようなものを熱で溶かしてシリコン型に流し込む…
というのがいわゆるロウ転換です。
一見、簡単そうに見えますが、ロウは液体から固体になるときに非常に引けます。
硬化速度や温度で引けたり泡が出たりと非常に我儘です(笑

そういう意味でもなかなか明日から始められるという作業ではありません。
で、その作業を怪獣軒から

『シリコンにワックス流してベンジンで磨けばいいんだよ』

という一言で始めたオレ(笑
今考えるととんでもないことだなあ…と痛感します。
と同時に、やってみなければできないという結論にも達するんですが…

そんな紆余曲折をして出来上がったシルバー仮面。
同時に二期カラーも発売されました。

Sil05

当時品を踏襲したカラーです。

こうしてシルバー仮面で堂々デビューしたのですが…
怪獣軒も2年ぶりだったかな?の新作。
HPで宣伝するもほぼ反応がなく、また、リーマンショックでほぼ息が絶えた状態だったソフビ業界で、本当に売れなかったんです(笑

なんとか売ろうと、おおさかさんがスーフェスに参加しましょうと初参加。
そこでシルバー仮面を置きましたが…

販売数がたったの2個!
本当に落ち込みました。
未だに4月の春、桜も散った穏やかな夕方に、神田川沿いをがっくり肩を落として歩いたのを未だに思い出します。

でもここで諦めたらいけないな。
奮い立ち、使えるものは全て使おう!とSNSなどを駆使して(当時はまだネットが宣伝の最大の武器でした)宣伝しまくりました。
とにかく人目につくためにはどうしたら良いか?
というのを一生懸命おおさかさんと考えました。

最終的に、怪獣軒にスーフェス参加を復活してもらい…
というのを乗り気でない怪獣軒を説得して(笑)スペースを取ってもらいました。
おおさかさんがスーフェスに参加した際は『怪獣少女』というディーラーで(同人誌活動からの盟友です)古物スペースに配置されてしまった、というのもあったので、怪獣軒でいわゆるAスペースに配置してもらおう!と。

そうして、次回作『レッドバロン』の展示へとつながります…
が、それはまた第2回で(笑

その後、シルバー仮面は金型を紛失してしまい長らく陽の目を見ることがなくなりました…

その間に、シルバー仮面シリーズは別の方の原型でタイタン星人が出ました。
元々、怪獣や宇宙人が売れなくなってしまった時代なので僕自身も宇宙人や怪獣を作るということは二の足を踏んでいました。
原型師として責任が取れないと思っていたからです。

『原型師に責任はないよ』

とみんなさんおっしゃっていただきますが、売れないとダイレクトに原型師に苦情がくるので(笑)できる限り断ってました。
ですが、以降色々と功をなしてソフビの売り上げも上向いてきました。

『そろそろ宇宙人をやってみないか?』

という怪獣軒からの要望で

『キルギス星人なら』

ということで2012年7月にキルギス星人を製作しました。

Kil01

頭の球体はボトルネックで抜けない(業界用語ですいません)ので、肩から抜けるような造形をしてます。
今考えれば、別パーツでもよかったかな?
とも思います。
が、依頼された原型なのでいかに制作費を抑えられるか?という事を考えるのも原型師の仕事、と考えてます。

Kil02
Kil03

元々シルバー仮面シリーズはヤモマークの土岐さんが造形をされていて、僕のシルバー仮面はその土岐さんのものよりもかなり大きく29cmほどありました。
というのも、僕のシルバーよりも先に他の方の原型でタイタン星人が進んでいましたが、それが30cm近くあり、それに合わせて欲しいという事でした。

しかし、やっぱりおおきいね!って話で(笑
キルギス星人でまた大きさを戻しました。
約26cmほどです。

このキルギス星人、3種ほど色変えがあったかと思います。
(すいません、これしか残ってません)
結局は怪獣、宇宙人がダメだと言われていましたが、まずまずの結果となりました。
とはいえ、大手を振って宇宙人やりましょう!
という結果ではないのでなかなか難しいですね…

とはいえ、やっぱり出来がいるということはソフビの醍醐味!
遠近法を使えばめっちゃ楽しめます!!(笑

Kil04

さて、金型を紛失したシルバー仮面ですが、探索は続けておりました。
そんな中、僕も2016年に独立して会社にしようと決意し、会社にするにあたって体調を崩されてしまった怪獣軒から今後製品化が難しいという状況もあり、zぽくの担当した金型を譲り受けました。
もちろん、権利元様にも事情を説明し、金型譲渡の手続きを踏まえ、いよいよシルバー仮面だけか…

という状況になりました。
運命なのか?という感じだったのですが、スーフェスで宣弘社の方が『宣弘社コンサート』のビラを配っているところに遭遇
もともと無礼者のオレなので(笑)迷わず猛進!(笑

『宣弘社コンサートでご一緒できませんか?』

というありがたいお言葉をいただきました。
そこで、とにかく間にあわせるためにもできる限り駆使してシルバー仮面の金型を捜索。
ついに発見を果たしました!
材料費の問題もあり、発売当時から値上げを余儀なくされましたが無事復刻!!
シルバー仮面と二期カラーをレトロカラーとして発売致しました。

そのご縁もあって、シルバー仮面オールナイト上映会でクリアカラーを発売致しました。

Silo6

Sil07

添付されたカードを切り抜いて差し込むと、変身シーンも再現!

Img_0122

モールを入れ替えればカスタム品もできる!
という売りで販売。

Sil

現在、在庫のみとなりますがシルバー仮面とクリアは販売中です。
はしもと玩具店様にお問い合わせください。

では、今回はデビュー作シルバー仮面と付随したキルギス星人のデータフェイルでした!
次回はレッドバロンシリーズでお会いしましょう!

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