コラム

2017年4月10日 (月)

コラム:宣弘社作品の思い出

本当に、だんだん記憶があやふやになってくる世代になってきてそれなりにいい加減なことが言えないような立場になってしまった自分としては、あまりデーターとか裏付け証拠を取りながらお話を進めていくということが困難になりまして(笑

まあ、なんといいますかそういう責任をあまり取らないように自分の『好きだった』とか『思い出深い』とか。
そういうものであれば、こういったライトなブログで語れるのかなと。
ちょっとね、僕なんかが高校時代というのは
『特撮は高尚なもの』
みたいな風潮がちょっと上の世代にあってね。
ウルトラセブンは社会は作品なんだ!
第2次ウルトラブームなんて幼稚だ!
みたいな。
すいません、ちょっと失礼な書き方になってしまいましたが忘れてはいけない歴史だと思うんですよ。

まあ、それは人それぞれの思いがあって良いと思うんですよ。
我々のソフビなんかもそうだけど、やっぱり一時期
『マルサンの一期が』
とか
『ブルマアクの何期が』
とかでまったく一見さんを受け付けず、気がつくと
『うるせえおっさんめんどくさい』
とせっかくの文化から足を遠のけてしまう。
どんなに高尚に話したところで
『娯楽』
であり
『おもちゃ』
であるんです。
特撮ももちろん『子供番組』であって、もちろん製作者も手を抜いて作品を作っているわけではないし、その熱意を視聴者がキャッチする。
そういうキャッチボールが作品の楽しみ方かな?
と僕自身は思っております。

なんでこんなことを思ったっかというと、シルバー仮面のブルーレイが発売されたんですね。
これがすごい高画質なんです。
早速買いました(笑

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シルバー仮面といえば僕としてはリアルタイム…
では微妙になくて。
といってもほとんど再放送があったというわけでもない。
幼少体験としてシルバー仮面は全くない!
と言ってもいいのかもしれません。
本当に、信じられないかもしれませんが、僕の生まれた栃木は街から離れると本当に何にもないんです。
本屋もないんですよ。
情報が入手できる場所といえば近所の『生協』と100mくらい先にあった『駄菓子屋』。
この2つ。
まだスーパーとかできる前ですよ。
この2つが僕の幼少期のライフラインだった。
そのくせ、テレビは都心と同じチャンネル(笑
位置的に地方局、栃木でいえば栃木テレビとかテレビ埼玉とか神奈川とか。
そういう放送局も入らないという(笑
とにかく、テレビからくる情報を追随するには何にも情報を入手することができない。
唯一、週末になると親が街中に連れて行ってくれる。
これだけが多くの情報を得られる大きなライフラインだった。

そういう意味でも、テレビというのが本当に大切な娯楽だった。
で、この『シルバー仮面』。
この作品についての情報といえば一体何があったろうか?
おっさん達ならバイブル(笑)だったろう

『全怪人怪獣大百科』

これが、とにかくバイブルだった。
時にアニメブームだったので特撮というものがどんどんと主権を失っていく時代。
『特撮の怪人怪獣』
が網羅されているというだけでも震えたもんです。
あとは、ちょっと上の親戚の家に行くとブロマイドとかメンコなんかをお下がりでもらった。
そういうことで『見られない』『見たことない』が『なんかすごい』という渇望した感情がとにかく子供の頃にありました。

そんな中でも異色な、というか異彩を放っている作品。
ウルトラのように、というか円谷作品のような華やかでハイセンスな作品とは全く異彩を放つ土着的な空気を醸し出すピープロ作品やレインボーマンとか。
再放送も少ないだけにそういう作品への憧れってすごくあったんです。
『観たい!』
という気持ちがものすごくあった。
だいたい、子供時分の写真を最近うん10年ぶりみ見たけど(笑)きているTシャツがレインボーマンとタイガーセブンですよ(笑
その頃からちょっと変わっていたのかもしれないな(笑

そういう中で、シルバー仮面ってスチールがとにかくすごかった!
なんかその辺の、近所で撮影したスチールがブロマイドや本に載ってるわけ。
本当に
『おれん家の近所じゃねえか?』
みたいな(笑
それでいて、デザインもどこか不気味でものすごく惹かれていた。
しかしながら、シルバー仮面を始め『宣弘社作品』を本当に見られるような環境になるには、実にLDが発売されるまでかかる。
皆さんも記憶に古くなってしまったもしれませんが、テレビ探偵団やフライデーナイトでおきた懐古ブーム。
そのことで起きた古物玩具ブームというのは圧倒的に渇望していたオレに大量の情報をくれた。
そのことで作品自体の

『ソフト化』

という流れが起き一大ムーブメントとなったわけです。

それでも『シルバー仮面』という作品に触れるのは困難でした。
まずLDを買わねば!
というハードルが(笑
高校生くらいだったのでとても買えないし、限定ボックスだし田舎にそんな情報すら回ってこない。
そんなこんなで、シルバー仮面を『初見』するのがなんと20歳を超えた段階でした。
レンタルビデオでシルバー仮面が揃ったんですね。
ちょうど、怪奇大作戦とか恐怖劇場アンバランスなどからオレ的にはそのままATG作品や新東宝など社会派映画に走ってしまっていて
『今更シルバーか?』
くらいな失礼な感情があったんですけど、やっぱり甘美な映像を撮られる
『実相寺昭雄監督作品』
であり、避けて通れない作品でもあったわけです。
もちろん、アンバランスでとても秀逸な脚本を書いた市川森一などとにかく、見られるのであればみないと!
みたいな使命感に燃えて(笑

そうして、初めて。
生まれて初めて本編を見たのですが…

とにかくすごかった!
大人のドラマだった。
カメラアングルもどうかしていて(いい意味でですよ)とにかくものすごい大きな衝撃を受けた!

『これはLDを買わなければいけない!!』

と思って探したところ、BOX自体とうの昔に販売終了しており、かなりのプレ値で中古屋さんから購入することに…
それくらいしても後悔しない!
時分の中でそれくらい大きな作品になりました。

で、世の評価通りというか…
シルバー仮面は前半で腸捻転が起きるんです。
途端に子供向け番組へと大きな転換をしてしまうのです!

『なんだこれは…』

と絶句。
昔、たけしの元気が出るテレビで風間トオルがファンの前で『血管ピュー!』というギャグをやるという企画があって(笑
イケメンの風間トオルに熱狂している女性ファンを集め、サイテーのギャグを披露。
ファンの絶句する姿を放送するという(笑

全くその心境というか(笑

そっとそのままLDをしまいこんでしまった(笑

あれから十数年。
シルバー仮面ブルーレイ発売にあたり、なんと宣弘社様の仰天企画!
オールナイトでシルバー仮面を見る!
というイベントにお手伝いさせていただいて、さっと流してしまった
『シルバー仮面ジャイアント』
つまり、そっと封印してしまった(笑)後半を、オールナイトで、しかも超高画質で、しかも劇場で!(笑
見ることが来るとは!!(笑

しかし、大人になって衝撃だった…

ジャイアント編…

超面白かった!

ここで話が戻ってしまうんですけど、特撮って高尚なものだ!
という先代のファンに対しての嫌悪感。
実はオレ自身もそうだったのでは!
というのに気づかされてしまった!

ジャイアント編こそ特撮の良いところを詰め込んだ秀作だったんだ!
と。
確かに前半、最高に面白いですよ。
でも
『これ特撮じゃなくてもいいんじゃね?』
と言われたらそうだ。
そういう意味でも、特撮の良さを全開で振り切ったのはジャイアント編だった!
今頃それに気づくとは…

やっぱりね、娯楽は肩の力を抜いて楽しむのが良いんだな。
と。
それはきっと、おもちゃを作ってるオレにも言えることなんだろう。
あ、オレ、娯楽商品を作ってるんだと。
再確認。
高い商品だけど(笑
でも片意地貼らずにガシガシ遊んで欲しい。
というのも願いなのですよ。

さて、文章ばっかりでクラクラきてると思うので(笑)所持しているシルバー仮面グッズの一部を。

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ソノラマエースパピィシリーズのシルバー仮面。
このシリーズが面白いのはドラマが入っているんです。
と言っても本編を踏襲しているのかな…
というには程遠い(笑
でも、おそらく本編が始まる前に作成されていると思われ、そのプロットらしきものでお話が作られているのでは?
という部分は非常に歴史に残すべき商品かと思います。
時折、トラックダウンする前と思われる主題歌アレンジだったりで結構貴重だと思うんですよ。

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南村喬之氏による挿絵は圧巻です。

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サン企画のレコード。
これもドラマ入り。
サン企画はソノシート絵本も多数出版されていて全て揃えるのは困難かな?

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これはソノシートではなくレコード。
ジャイアント編に入りながらもピューマ星人と対決!
というおおらかな時代の商品です(笑

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シルバーの話ばっかりだったけど、アイアンキングも最高に面白い!
このソノシートのドラマは本犯が一貫して佐々木守氏の脚本だった番組だが、ソノシートは脚本が上原正三という面白い商品。
しかもドラマはかなり面白い。
当時青二プロだった元大御所がオールスターで演じられているのもこのシリーズの特徴!
手に入れて損のない商品だと思います。

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シルバー仮面大図鑑!
南村氏の圧巻の挿絵が燃える商品。
残念ながら状態の悪いものを安価で入手しました。
ソノシートもないんですが、南村氏が好きな自分として最高に満足です!

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こういう貴重なスチールが残っているのも本の良いところ。
なかなかデーターが残らない時代ですからね。
出版物は貴重です。

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このように商品展開も多く、肝いり企画であったのがよく分かります。
視聴率的にミラーマンに敗退してしまった形ですが、それでも全編を通して2度楽しめる作品であり、もっともっと若い人にも見て欲しいですね!

また、宣弘社作品の思い出は語りつくせません!

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